視覚障害者に音声で周囲の状況を教えるヘッドセット、Caltechが開発中
視覚障害者に音声で周囲の状況を教えるヘッドセット、Caltechが開発中:
目をつむって歩くと、さまざまなものにぶつかったり足を踏み外したりすることは想像に難くない。馴染みのある我が家ならまだしも、初めて訪れる場所となれば、さらにハードルは高くなる。
それが、視覚障害者が置かれている状況だ。ただ、カリフォルニア工科大学(Caltech)が開発中の技術が実用化されれば状況は劇的に改善するかもしれない。その技術とは、コンピュータービジョンなどを活用したARヘッドセットだ。
このヘッドセットは、搭載のカメラを通じて周囲をとらえ、その様子を音声でユーザーにガイダンスするというもの。研究チームはこの技術を認識ARアシスタント(CARA)と呼んでいる。
たとえば、ヘッドセットを装着して部屋を“見渡せば”、机、PC、絵画などと物体の存在が音声で案内される。しかも物体に近いほど案内音声は大きいなど、物体が存在する方向や距離感がつかめるとのこと。
なので、少し離れた左手上方にランプがあるとか、すぐ近く右側に椅子があるといったことが認識できる。
現段階で、研究チームは3つのモードをつくっている。まず1つが、装着者が向いている方向にある物体をとらえて音声で案内するスポットライトモード。それから部屋全体を見渡すようにとらえて案内するスキャンモード。最後に、特定の物体のみにフォーカスするターゲットモードだ。
研究チームは、実際に視覚障害者にこのヘッドセットをつけてCaltechのビルの中を歩いてもらうテストを実施し、有効性が確認できたとしている。
開発はまだ初期段階で、今後はこのヘッドセットをさまざまな状況で使えるよう改善を図っていくという。
Caltech
目をつむって歩くと、さまざまなものにぶつかったり足を踏み外したりすることは想像に難くない。馴染みのある我が家ならまだしも、初めて訪れる場所となれば、さらにハードルは高くなる。
それが、視覚障害者が置かれている状況だ。ただ、カリフォルニア工科大学(Caltech)が開発中の技術が実用化されれば状況は劇的に改善するかもしれない。その技術とは、コンピュータービジョンなどを活用したARヘッドセットだ。
・方向や距離感も把握できる
このヘッドセットは、搭載のカメラを通じて周囲をとらえ、その様子を音声でユーザーにガイダンスするというもの。研究チームはこの技術を認識ARアシスタント(CARA)と呼んでいる。
たとえば、ヘッドセットを装着して部屋を“見渡せば”、机、PC、絵画などと物体の存在が音声で案内される。しかも物体に近いほど案内音声は大きいなど、物体が存在する方向や距離感がつかめるとのこと。
なので、少し離れた左手上方にランプがあるとか、すぐ近く右側に椅子があるといったことが認識できる。
・3つの“見え方”を用意
現段階で、研究チームは3つのモードをつくっている。まず1つが、装着者が向いている方向にある物体をとらえて音声で案内するスポットライトモード。それから部屋全体を見渡すようにとらえて案内するスキャンモード。最後に、特定の物体のみにフォーカスするターゲットモードだ。
研究チームは、実際に視覚障害者にこのヘッドセットをつけてCaltechのビルの中を歩いてもらうテストを実施し、有効性が確認できたとしている。
開発はまだ初期段階で、今後はこのヘッドセットをさまざまな状況で使えるよう改善を図っていくという。
Caltech
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