水星磁気圏探査機「みお」、打ち上げ成功。7年かけて水星へ向かう

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国際水星探査計画「BepiColombo」の一環として計画されているJAXAの水星磁気圏探査機「みお」と欧州宇宙機関(ESA)の水星表面探査機「MPO」が10月20日、アリアン5ロケットで打ち上げられた。その後予定軌道への投入成功が確認されている(soraeJAXAの発表)。


BepiColombpは「みお」(MMO、Mercury Magnetospheric Orbiter)と「MPO」(Mercury Planetary Orbiter)の2つの探査機で水星の観測を行うもの。今まで水星の周回探査は今までNASAが1973年に打ち上げたマリナー10号でしか行われていなかった。


「みお」にはプラズマ・粒子観測装置や磁力計、プラズマ波動・電場観測装置、ダスト計測器、ナトリウム大気カメラなどが搭載されており、水星の磁気圏や周辺の状況、大気などを調査する。また、MPOには紫外線分光撮像器や中性粒子・イオン観測装置、赤外線分光撮像器、分光・撮像複合カメラ、ガンマ線・中性子線検出器、太陽風モニター、X線分光器などが搭載されており、これらで水星表面の状況を観測する。


両探査機はこれから約7年かけて9回の惑星スイングバイを行い水星を目指すとのこと。まずは2020年に地球スイングバイが行われ、その後金星スイングバイを2回、水星スイングバイを6回行う予定(JAXAによるミッション解説)。

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