8年で急成長した世界トップ規模のスタートアップ・カンファレンス「Web Summit」の注目企業ピックアップ by SEKAIBOX
8年で急成長した世界トップ規模のスタートアップ・カンファレンス「Web Summit」の注目企業ピックアップ by SEKAIBOX:
編集チョのマスキンです。TechWaveではさまざまな角度から世界が注目するイベントWebSummitを取り上げていますが、今回は世界規模の新規事業発掘・市場開拓・M&Aを目的としたテックベンチャー発掘プラットフォーム「SEKAIBOX」さんにレポートをしていただきました。斬新な目線で、雰囲気がよく伝わってきます。
イベント名:Web Summit
開催時期: 毎年11月頃
場所: ポルトガル・リスボン
概要:Web Summitは、2010年にPaddy Cosgraveを中心に3名のアイルランド人によってつくられた社会課題とテクノロジーを結びつけるスタートアップ・カンファレンス。CES、Mobile World Congressに次ぐ、世界第3位の規模を誇る。2014年からグローバル展開をしており、Collision(トロント)、RISE (香港)、MoneyConf(ダブリン)も開催している。
参加者数: 約70,000名
参加国: 159か国
登壇者数: 1,200名超
スタートアップ: 1,800社超
投資家: 1,500名超
参加者の総歩行距離: 935,604km
飲まれたコーヒー: 363,846杯
キーワード: シンギュラリティ・AI・フィンテック・ロボティクス・マシンラーニング
URL: https://websummit.com/
2010年にPaddy Cosgraveを中心に3名のアイルランド人によってスタートされました。CES、Mobile World Congressに次ぐ、世界第3位の規模でヨーロッパで最大かつ最も重要なカンファレンスとなっています。
CESは50年目、MWCは31年目であり、それと比べると初回開催からたった8年しかたっていないWeb Summitは、グローバルイベントとして驚異的な急成長を遂げていることがわかります。
その驚異的な成長の影には、会場内に設置されたカメラによる参加者の行動データの分析、イベント参加用のアプリによるセッション参加状況や参加者同士のコミュニケーションの分析など、行動解析技術が寄与しているといいます。
2014年からグローバル展開をしており、Collision(トロント)、RISE (香港)、MoneyConf(ダブリン)も開催しており、グローバルリーダーによるスタートアップ・コミュニティ、エコシステムとして重要なポジションを確立しました。
今年は、11月5日〜8日の4日間の開催となり、世界159カ国から約7万人が参加しました。
本稿ではSEKAIBOXのメンバーが、中でも気になるスタートアップをピックアップしてご紹介します。
Wayve(イギリス)
世界中から1万社がエントリーする中から、ピッチコンテストで見事勝ち抜き優勝したのは、イギリス発自動運転のためのソフトウェアを開発している「Wayve(ウェイヴ)」 です。
Wayveは、地図データを用意したり、運転ルールをエンジニアが記述することは不要で、センサーから得られるデータのみでAIによる自動運転を行う技術です。同社のソフトウェアを搭載した自動車を世界100都市で自走させることを目標としています。
Metri(ルクセンブルク)
https://metri.net/
Metriは、天気や株式市場の情報をトリガーにして広告を制御できるシステムです。例えば、東京が雨であれば、その地域のみにレインブーツの広告を表示するなどが可能となります。また、bitcoinの価格が急上昇中はbuy、逆であればsellといった表示をすることもできます。
CUSTOM BLOCKCHAIN SOLUTIONS(アメリカ)
https://www.customblockchainsolutions.com/
Blockchain4MediaAIは、ブロックチェーンを利用してデジタル広告を人が見ているか、それともボットが見ているのかを検証することができる技術です。広告費が意図したとおりに投資されていることを保証することができるため、投資の損失を減らし有効性を高めることができます。
VeedyBox(イスラエル)
https://www.veedybox.com/
VeedyBoxは、わずか数分で美しい動画広告を作成できる制作ツールと、ダイナミックパーソナライズ動画広告プラットフォームを提供しています。例えば、100万人の顧客リストから、その名前を埋め込んだパーソナライズ動画を簡単に生成・配信できます。それによりROIを劇的に高めることを狙っています。
KashKlik(イスラエル)
(了)
取材協力:SEKAIBOX
現地取材: 菊地徹
記事執筆: 荒井宏之
荒井 宏之(Hiroyuki “Pinky” Arai)
チガサキベンチャーズ合同会社 共同代表パートナー。経営思想家、エンジェル・インキュベーター、コンサルタント。
複数のスタートアップにて、経営戦略の策定、新規事業の企画立案・推進、グロースハック、カスタマーサクセス、人事戦略立案、広報などに携わる。
そのジェネラリストとしての経験をもとに、新規事業コンサル、人材育成研修を提供する傍ら、スタートアップのエンジェル投資やメンタリング、事業創出プロジェクトへの参画などに取り組む。
http://hiroyukiarai.jp/
編集チョのマスキンです。TechWaveではさまざまな角度から世界が注目するイベントWebSummitを取り上げていますが、今回は世界規模の新規事業発掘・市場開拓・M&Aを目的としたテックベンチャー発掘プラットフォーム「SEKAIBOX」さんにレポートをしていただきました。斬新な目線で、雰囲気がよく伝わってきます。
WebSummitの概要
イベント名:Web Summit
開催時期: 毎年11月頃
場所: ポルトガル・リスボン
概要:Web Summitは、2010年にPaddy Cosgraveを中心に3名のアイルランド人によってつくられた社会課題とテクノロジーを結びつけるスタートアップ・カンファレンス。CES、Mobile World Congressに次ぐ、世界第3位の規模を誇る。2014年からグローバル展開をしており、Collision(トロント)、RISE (香港)、MoneyConf(ダブリン)も開催している。
参加者数: 約70,000名
参加国: 159か国
登壇者数: 1,200名超
スタートアップ: 1,800社超
投資家: 1,500名超
参加者の総歩行距離: 935,604km
飲まれたコーヒー: 363,846杯
キーワード: シンギュラリティ・AI・フィンテック・ロボティクス・マシンラーニング
URL: https://websummit.com/
世界トップ規模、ヨーロッパで最大のスタートアップ・カンファレンス
Web Summitは、世界トップ規模の社会課題とテクノロジーを結びつけるスタートアップ・カンファレンスです。2010年にPaddy Cosgraveを中心に3名のアイルランド人によってスタートされました。CES、Mobile World Congressに次ぐ、世界第3位の規模でヨーロッパで最大かつ最も重要なカンファレンスとなっています。
CESは50年目、MWCは31年目であり、それと比べると初回開催からたった8年しかたっていないWeb Summitは、グローバルイベントとして驚異的な急成長を遂げていることがわかります。
その驚異的な成長の影には、会場内に設置されたカメラによる参加者の行動データの分析、イベント参加用のアプリによるセッション参加状況や参加者同士のコミュニケーションの分析など、行動解析技術が寄与しているといいます。
2014年からグローバル展開をしており、Collision(トロント)、RISE (香港)、MoneyConf(ダブリン)も開催しており、グローバルリーダーによるスタートアップ・コミュニティ、エコシステムとして重要なポジションを確立しました。
今年は、11月5日〜8日の4日間の開催となり、世界159カ国から約7万人が参加しました。
本稿ではSEKAIBOXのメンバーが、中でも気になるスタートアップをピックアップしてご紹介します。
Wayve(イギリス)
世界中から1万社がエントリーする中から、ピッチコンテストで見事勝ち抜き優勝したのは、イギリス発自動運転のためのソフトウェアを開発している「Wayve(ウェイヴ)」 です。
Wayveは、地図データを用意したり、運転ルールをエンジニアが記述することは不要で、センサーから得られるデータのみでAIによる自動運転を行う技術です。同社のソフトウェアを搭載した自動車を世界100都市で自走させることを目標としています。
Metri(ルクセンブルク)
https://metri.net/
Metriは、天気や株式市場の情報をトリガーにして広告を制御できるシステムです。例えば、東京が雨であれば、その地域のみにレインブーツの広告を表示するなどが可能となります。また、bitcoinの価格が急上昇中はbuy、逆であればsellといった表示をすることもできます。
CUSTOM BLOCKCHAIN SOLUTIONS(アメリカ)
https://www.customblockchainsolutions.com/
Blockchain4MediaAIは、ブロックチェーンを利用してデジタル広告を人が見ているか、それともボットが見ているのかを検証することができる技術です。広告費が意図したとおりに投資されていることを保証することができるため、投資の損失を減らし有効性を高めることができます。
VeedyBox(イスラエル)
https://www.veedybox.com/
VeedyBoxは、わずか数分で美しい動画広告を作成できる制作ツールと、ダイナミックパーソナライズ動画広告プラットフォームを提供しています。例えば、100万人の顧客リストから、その名前を埋め込んだパーソナライズ動画を簡単に生成・配信できます。それによりROIを劇的に高めることを狙っています。
KashKlik(イスラエル)
KashKlikKashKlikはインフルエンサーマーケティングプラットフォームを提供しています。PPCモデルで、機械学習による広告主とインフルエンサーをマッチングことを特徴としています。
(了)
取材協力:SEKAIBOX
現地取材: 菊地徹
記事執筆: 荒井宏之
荒井 宏之(Hiroyuki “Pinky” Arai)
チガサキベンチャーズ合同会社 共同代表パートナー。経営思想家、エンジェル・インキュベーター、コンサルタント。
複数のスタートアップにて、経営戦略の策定、新規事業の企画立案・推進、グロースハック、カスタマーサクセス、人事戦略立案、広報などに携わる。
そのジェネラリストとしての経験をもとに、新規事業コンサル、人材育成研修を提供する傍ら、スタートアップのエンジェル投資やメンタリング、事業創出プロジェクトへの参画などに取り組む。
http://hiroyukiarai.jp/
蛇足 by SEKAIBOX 菊池 from Amsterdam取材をして思ったのは、各社とも自信に満ち溢れているという点。しかし唯一無二の技術・サービスを編出すのは簡単なことではないので、後続の競争相手を意識して焦りも感じていることは確かだ。世界最大級カンファレンスWeb Summitにて自社をさらけ出し、新しいシナジーを生み出すきっかけを探る貪欲さも感じた。
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