EC2 NameTag から ELB の操作をする
EC2 NameTag から ELB の操作をする:
本ページでは、ELB(ここではClassicLoadBalancer)のアタッチ・デタッチを EC2 の
ELB名に続いてインスタンス名を複数指定することで複数台のアタッチ・デタッチを可能にする。
今回は EC2 のインスタンスIDが必要なため、インスタンス情報を表示する
また、EC2をELBにアタッチ・デタッチする為に
それ以外に取得できる情報としては
https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/reference/ec2/describe-instances.html
を確認されたい。
ここでの
2種のコマンドを用いり、Nameで指定したインスタンス名をCLBにアタッチするスクリプトを記載する。
(デタッチはアタッチの項目をデタッチに変更するのみで実現するため、ここでは割愛する。)
先の節で出力例を示したが、
そこで引数や返り値を配列にして
これにより、引数のフォーマットが異なる場合でも対応することが可能となる。
アタッチした場合の実行結果はこのような形になる。
Aの実行結果のマネジメントコンソールは以下のようになる
Bの実行結果のマネジメントコンソールは以下のようになる
以上のことから、ShellScript でインスタンス名(tag:Name)からELBにアタッチすることが可能になった。
これを組み合わせることでインスタンス名からELBのアタッチ・デタッチ以外にも様々なアクションを取ることが出来るのではないかと思う。
概要
本ページでは、ELB(ここではClassicLoadBalancer)のアタッチ・デタッチを EC2 の tag:Name
で行えるようにした手法について説明する。
ゴール
ELB名に続いてインスタンス名を複数指定することで複数台のアタッチ・デタッチを可能にする。$ aws-register.sh ${elb-name} [${EC2 tag:Name} ..... ]
準備
- EC2 インスタンスを準備 (今回は
t3.micro
をスポットインスタンスで3台用意)
- clom-spot-t3{01-03} を用意
- ELB は Classic Load Balancer を用意する
-
clom-classic-lb
を用意する
-
使用する AWS CLI
今回は EC2 のインスタンスIDが必要なため、インスタンス情報を表示する describe-instances
を使用する。また、EC2をELBにアタッチ・デタッチする為に
register-instances-with-load-balancer
, deregister-instances-from-load-balancer
を使用する。
実装
describe-instances
-
filter
を用いてtag:Name
で該当のインスタンスの情報が表示できるようにする。,
で OR 条件になるため、複数ある場合はclom-spot-t301, clom-spot-t302
のように指定をする。 - 取得できる情報としては色々な物があるが、今回は
InstanceId
のみ必要な為、Reservations[].Instances[].InstanceId
を jq 等でフィルタリングすると以下のコマンドで次の情報が取得できる。
aws ec2 describe-instances --filter "Name=tag:Name,Values=${INSTANCES}" | jq -r ".Reservations[].Instances[].InstanceId"
i-xxxxxxxxxxxx i-xxxxxxxxxxxx
https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/reference/ec2/describe-instances.html
を確認されたい。
register-instances-with-load-balancer, deregister-instances-from-load-balancer
-
register-instances-with-load-balancer
は CLB にインスタンスをアタッチする際に用いり、deregister-instances-from-load-balancer
は インスタンスを CLB からデタッチする際に用いる。 - CLI の記法としてはどちらも同様に以下のような形になる。例はアタッチ時である。
aws elb register-instances-with-load-balancer \ --load-balancer-name ${ELB名} \ --instances ${INSTANCE_ID}
INSTANCE_ID
はi-xxxxxxxxxxxx i-xxxxxxxxxxxx
のように、空白区切りで指定する必要がある。これにより指定したインスタンスをELBにアタッチ・デタッチが可能となる。
shell script を書く
2種のコマンドを用いり、Nameで指定したインスタンス名をCLBにアタッチするスクリプトを記載する。(デタッチはアタッチの項目をデタッチに変更するのみで実現するため、ここでは割愛する。)
#!/bin/sh # AWS ELB attach ARG=("$@") ELB=${ARG[0]} unset -v ARG[0] IFS=, INSTANCES=${ARG[*]} INSTANCE_ID=(`aws ec2 describe-instances --filter "Name=tag:Name,Values=${INSTANCES}" | jq -r ".Reservations[].Instances[].InstanceId "`) IFS=$'\n' # AWS register ELB aws elb register-instances-with-load-balancer --load-balancer-name ${ELB} \ --instances ${INSTANCE_ID} if [ $? -eq 0 ]; then echo "${ELB} is attached ${INSTANCES}" else echo "${ELB} is not attached ${INSTANCES}" fi
describe-instances
の結果をそのままELBの引数には持ってくることはできない。また、shell実行時の引数の形式(clom-classic-lb clom-spot-t301 clom-spot-t302
)では、LB名がdescribe-instances
に入ることや、空白区切りになっているためNameでORのフィルタを書けることが出来なくなる。そこで引数や返り値を配列にして
IFS
に次に使用するコマンドに合わせた区切り文字に変更して利用している。これにより、引数のフォーマットが異なる場合でも対応することが可能となる。
実行結果
アタッチした場合の実行結果はこのような形になる。A). nonoca@chihaya:~$ bash aws-register.sh clom-classic-lb clom-spot-t301 clom-spot-t302 { "Instances": [ { "InstanceId": "i-xxxxxxxxxxxxxxxxx" }, { "InstanceId": "i-xxxxxxxxxxxxxxxxx" } ] } clom-classic-lb is attached clom-spot-t301,clom-spot-t302 B). nonoca@chihaya:~$ bash aws-register.sh clom-classic-lb clom-spot-t303 { "Instances": [ { "InstanceId": "i-xxxxxxxxxxxxxxxxx" }, { "InstanceId": "i-xxxxxxxxxxxxxxxxx" }, { "InstanceId": "i-xxxxxxxxxxxxxxxxx" } ] } clom-classic-lb is attached clom-spot-t303
Bの実行結果のマネジメントコンソールは以下のようになる
まとめ
以上のことから、ShellScript でインスタンス名(tag:Name)からELBにアタッチすることが可能になった。これを組み合わせることでインスタンス名からELBのアタッチ・デタッチ以外にも様々なアクションを取ることが出来るのではないかと思う。
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