マイクロソフト データプラットフォームにおける Tableau の利用
マイクロソフト データプラットフォームにおける Tableau の利用:
Microsoft Japan Data Platform Tech Sales Team
土井
お客様とのコミュニケーションの中で、 “Tableau と Power BI の違いを教えてください” というご質問をよく頂きます。
Power BI をご利用いただくメリットとしては、エンドユーザの Excel スキルをそのまま生かせる点や、Power BI は Azure Active Directory を認証基盤としているため、既に Office 365 等のマイクロソフトのクラウドサービスをご利用いただいている場合はスピーディに導入頂けること等さまざまなものが挙げられます。
クライアントツールとしては、 Tableau Desktop と Power BI Desktop は製品レイヤーが被るものではありますが、どちらも非常に優れたツールであり、「エンドユーザの好みに合わせて使い分けていただくのが一番よいのではないでしょうか」 と回答することがほとんどです。というのも、マイクロソフトは Power BI に最適なデータ活用基盤として SQL Server を提供していますが、同時に 3rd Party の BI ツールからも接続可能なオープンな基盤であるからです。
また、世間一般的には競合会社と思われがちな両社ですが、グローバルではテクノロジーパートナーシップを結んでおります。
[Tableau 社のテクノロジーパートナー一覧]
http://www.tableau.com/ja-jp/partners/technology&page=2
■マイクロソフト データプラットフォーム領域における Tableau 製品の活用例
Microsoft CEO の Satya Nadella が Microsoft ♡ Linux という言葉を発したように、マイクロソフトが様々な変革を進めているのは、他社製品や OSS との連携が充実してきていることからも少しずつ実感を頂けているのではないでしょうか。
同様に、我々のチームが扱うメインプロダクトである SQL Server や Azure も Tableau 製品と一緒にご利用いただけるようになっております。
・Tableau Desktop with SQL Server / Azure SQL Data Warehouse
Tableau Desktop から接続可能なデータソースの一覧は下記から確認が可能です。
http://www.tableau.com/ja-jp/products/techspecs
本記事公開時点において、マイクロソフト製品は下記に挙げたものがサポートされています。(最新の対応状況については Tableau 社にご確認ください)
まず、Tableau と SQL Server を組み合わせて利用した際のメリットや事例については Tableau 社ウェブサイトをご覧ください。
https://www.tableau.com/ja-jp/stories/topic/sql-server
また、少し古い事例にはなりますが、米国 Yahoo! Inc では 24 TB もの大量データを SQL Server Analysis Services で集計し、 Tableau Desktop から可視化を実現しています。
[Tableau Desktop with SQL Server 事例資料 米国 Yahoo! Inc ]
https://customers.microsoft.com/Pages/Download.aspx?id=14763
SQL Server Analysis Services と組み合わせてご利用いただくことで、データに対するアクセス制御をデータベース側で一元管理ができるのと、大量データの集計を高速に行えるといった利点があります。
SQL Server Analysis Services は Excel や Power BI Desktop 等からも接続可能なので、Tableau のライセンスをお持ちでないユーザには Excel や Power BI から接続いただく、といった使い分けもできます。
さらに、ペタバイト級のデータを扱うためのクラウド データウェアハウス サービスである Azure SQL Data Warehouse のパートナー一覧については以下ドキュメントに記載があり、当然 Tableau をサポートしています。
Microsoft Azure HDInsight Spark は、現在バージョン Spark 1.6.1 での提供となっており、前述の Tableau Desktop から接続可能なデータソースの一覧 に記載の
・Spark SQL には Apache Spark 1.2.1 以降が必要
を満たすため、サポートされたデータソースとして活用いただけます。下記ドキュメントも合わせて参照ください。
[概要: HDInsight (Linux) での Apache Spark (プレビュー)]
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/hdinsight-apache-spark-overview/
・Tableau Server on Azure
[Tableau Server Now Supported in Microsoft Azure]
http://www.tableau.com/ja-jp/about/blog/2015/12/tableau-server-now-supported-microsoft-azure-46593
2015 年 12月 から Tableau Server を Microsoft Azure 上の仮想マシンで稼働させることがサポートされています。
インストール要件や推奨される仮想マシンのインスタンスサイズ等は Tableau 社のナレッジベースにまとまっています。
[Running Tableau Server on Windows Azure]
http://kb.tableau.com/articles/knowledgebase/running-tableau-server-on-windows-azure?lang=ja-jp
また、2016 年 4月には事前インストール済テンプレートが Azure Marketplace で公開されました。
[Tableau Server in the Azure Marketplace]
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/tableau-server-in-the-azure-marketplace/
こちらのイメージを使うことで、サーバ構築にかかる工数を最小に抑えることが可能になります。
オンプレの本番環境とは別に開発・検証環境としてもう一環境あったらなあ・・・といった場合に最適です。
■まとめ
本記事では Tableau 社と Microsoft 社におけるパートナーシップとデータプラットフォーム領域における協業例をお伝えいたしました。
SQL Server / Azure は言わずもがな弊社の Power BI と組み合わせてオススメできる統合データプラットフォームですが、同時に、エンドユーザの希望に応じて Excel や Power BI そして Tableau 等の3rd Party 製品の中から、最適なフロントツールが選択できるオープンなデータ活用基盤であるということを是非ご理解いただければ幸いです。
■Appendix
Youtube に公開されている Tableau with Microsoft Products の動画をいくつか紹介します。
[Connect Tableau to MS SQL Server]
https://youtu.be/zwmcf_hYzbc
[Connect Tableau to Analysis Services]
https://youtu.be/hBX43ucl-yA
[Custom Tableau Workshops - Microsoft SQL]
https://youtu.be/21rQvr8POC4
[Data Analysis with Tableau and Spark on Azure HDInsight]
https://www.youtube.com/watch?v=Kn_QuhQx-kQ
この記事は、2016 年 6 月 9 日 に Data Platform Tech Sales Team Blog にて公開された内容です。
Microsoft Japan Data Platform Tech Sales Team
土井
お客様とのコミュニケーションの中で、 “Tableau と Power BI の違いを教えてください” というご質問をよく頂きます。
Power BI をご利用いただくメリットとしては、エンドユーザの Excel スキルをそのまま生かせる点や、Power BI は Azure Active Directory を認証基盤としているため、既に Office 365 等のマイクロソフトのクラウドサービスをご利用いただいている場合はスピーディに導入頂けること等さまざまなものが挙げられます。
クライアントツールとしては、 Tableau Desktop と Power BI Desktop は製品レイヤーが被るものではありますが、どちらも非常に優れたツールであり、「エンドユーザの好みに合わせて使い分けていただくのが一番よいのではないでしょうか」 と回答することがほとんどです。というのも、マイクロソフトは Power BI に最適なデータ活用基盤として SQL Server を提供していますが、同時に 3rd Party の BI ツールからも接続可能なオープンな基盤であるからです。
また、世間一般的には競合会社と思われがちな両社ですが、グローバルではテクノロジーパートナーシップを結んでおります。
[Tableau 社のテクノロジーパートナー一覧]
http://www.tableau.com/ja-jp/partners/technology&page=2
■マイクロソフト データプラットフォーム領域における Tableau 製品の活用例
Microsoft CEO の Satya Nadella が Microsoft ♡ Linux という言葉を発したように、マイクロソフトが様々な変革を進めているのは、他社製品や OSS との連携が充実してきていることからも少しずつ実感を頂けているのではないでしょうか。
同様に、我々のチームが扱うメインプロダクトである SQL Server や Azure も Tableau 製品と一緒にご利用いただけるようになっております。
・Tableau Desktop with SQL Server / Azure SQL Data Warehouse
Tableau Desktop から接続可能なデータソースの一覧は下記から確認が可能です。
http://www.tableau.com/ja-jp/products/techspecs
本記事公開時点において、マイクロソフト製品は下記に挙げたものがサポートされています。(最新の対応状況については Tableau 社にご確認ください)
- Microsoft Access 2003 以降 (Windows のみ)
- Microsoft Excel 2007 以降
- Microsoft PowerPivot 2008 以降 (Windows のみ)
- Microsoft SQL Server 2005 以降 (Kerberos サポートを含む)
- Microsoft SQL Server Analysis Services 2005 以降 (Windows のみ) (Kerberos サポートを含む)
- Microsoft SQL Server PDW V2 以降
- Microsoft Azure Marketplace DataMarket
- Microsoft Azure SQL Data Warehouse
- Microsoft Azure HDInsight Spark
まず、Tableau と SQL Server を組み合わせて利用した際のメリットや事例については Tableau 社ウェブサイトをご覧ください。
https://www.tableau.com/ja-jp/stories/topic/sql-server
また、少し古い事例にはなりますが、米国 Yahoo! Inc では 24 TB もの大量データを SQL Server Analysis Services で集計し、 Tableau Desktop から可視化を実現しています。
[Tableau Desktop with SQL Server 事例資料 米国 Yahoo! Inc ]
https://customers.microsoft.com/Pages/Download.aspx?id=14763
SQL Server Analysis Services と組み合わせてご利用いただくことで、データに対するアクセス制御をデータベース側で一元管理ができるのと、大量データの集計を高速に行えるといった利点があります。
SQL Server Analysis Services は Excel や Power BI Desktop 等からも接続可能なので、Tableau のライセンスをお持ちでないユーザには Excel や Power BI から接続いただく、といった使い分けもできます。
さらに、ペタバイト級のデータを扱うためのクラウド データウェアハウス サービスである Azure SQL Data Warehouse のパートナー一覧については以下ドキュメントに記載があり、当然 Tableau をサポートしています。
SQL Data Warehouse ソリューション パートナー
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/sql-data-warehouse-integrate-solution-partners/
Tableau のセルフ サービス分析では、フラット ファイルからデータベースに至るまで、さまざまな種類のデータをだれでもが視覚化して理解できるようにします。Tableau には、Microsoft Azure SQL Data Warehouse への、最適化されたネイティブのコネクタが備わっており、ライブ データ分析とメモリ内分析の両方がサポートされます。
Microsoft Azure HDInsight Spark は、現在バージョン Spark 1.6.1 での提供となっており、前述の Tableau Desktop から接続可能なデータソースの一覧 に記載の
・Spark SQL には Apache Spark 1.2.1 以降が必要
を満たすため、サポートされたデータソースとして活用いただけます。下記ドキュメントも合わせて参照ください。
[概要: HDInsight (Linux) での Apache Spark (プレビュー)]
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/hdinsight-apache-spark-overview/
・Tableau Server on Azure
[Tableau Server Now Supported in Microsoft Azure]
http://www.tableau.com/ja-jp/about/blog/2015/12/tableau-server-now-supported-microsoft-azure-46593
2015 年 12月 から Tableau Server を Microsoft Azure 上の仮想マシンで稼働させることがサポートされています。
インストール要件や推奨される仮想マシンのインスタンスサイズ等は Tableau 社のナレッジベースにまとまっています。
[Running Tableau Server on Windows Azure]
http://kb.tableau.com/articles/knowledgebase/running-tableau-server-on-windows-azure?lang=ja-jp
また、2016 年 4月には事前インストール済テンプレートが Azure Marketplace で公開されました。
[Tableau Server in the Azure Marketplace]
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/tableau-server-in-the-azure-marketplace/
こちらのイメージを使うことで、サーバ構築にかかる工数を最小に抑えることが可能になります。
オンプレの本番環境とは別に開発・検証環境としてもう一環境あったらなあ・・・といった場合に最適です。
■まとめ
本記事では Tableau 社と Microsoft 社におけるパートナーシップとデータプラットフォーム領域における協業例をお伝えいたしました。
SQL Server / Azure は言わずもがな弊社の Power BI と組み合わせてオススメできる統合データプラットフォームですが、同時に、エンドユーザの希望に応じて Excel や Power BI そして Tableau 等の3rd Party 製品の中から、最適なフロントツールが選択できるオープンなデータ活用基盤であるということを是非ご理解いただければ幸いです。
■Appendix
Youtube に公開されている Tableau with Microsoft Products の動画をいくつか紹介します。
[Connect Tableau to MS SQL Server]
https://youtu.be/zwmcf_hYzbc
[Connect Tableau to Analysis Services]
https://youtu.be/hBX43ucl-yA
[Custom Tableau Workshops - Microsoft SQL]
https://youtu.be/21rQvr8POC4
[Data Analysis with Tableau and Spark on Azure HDInsight]
https://www.youtube.com/watch?v=Kn_QuhQx-kQ
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