Well-Architected Toolを試してみた

Well-Architected Toolを試してみた:


はじめに

この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する Amazon AI by ナレコム Advent Calendar 2018 の19日目の記事になります。

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自身で作成したアーキテクチャがAWS Well-Architected フレームワークに則った設計になっているか、

いくつかの設問に答えることでチェックすることができるAWS Well-Architected Toolがリリースされました。

使用できるリージョンは以下の4つになりますが利用中のサービスのリージョンに関わらず使用可能です。

※使用できる言語は英語のみとなります。

  • バージニア北部
  • オハイオ
  • オレゴン
  • アイルランド


AWS Well-Architectedとは

AWS Well-Architected Framework は自身のアーキテクチャが「パフォーマンスの高い構成になっているか」、「セキュリティは十分か」など5つのピラーに基づきインフラストラクチャの設計、運用を手助けするフレームワークです。

ピラー 説明
Operational Excellence(運用上の優秀性) ビジネス価値をもたらし、サポートプロセスと手順の継続的な向上を実現するために、システムを実行およびモニタリングする能力。
Security(セキュリティ) リスクの評価と軽減戦略によって、ビジネス価値を生み出しながら、システム、アセット、情報を保護する能力。
Reliability(信頼性) インフラストラクチャまたはサービスの中断から復旧し、需要に合わせて動的にコンピューティングリソースを取得し、設定ミスや一時的なネットワーク問題のような障害を軽減するシステムの能力。
Performance Efficiency(パフォーマンス効率) コンピューティングリソースを効率的に使ってシステム要件を満たし、需要の変化や技術の進歩に合わせてこの効率性を維持する能力。
Cost Optimization(コスト最適化) 最も安価にシステムを実行して、ビジネス価値を実現する能力。
AWS Well-Architected ホワイトペーパーより引用

従来はフレームワークに則り構築を行い、評価となるとAWSのソリューションアーキテクトに評価してもらう必要がありましたがAWS Well-Architected Toolにより、自身での確認が可能になります。


AWS Well-Architected Tool

re:Invent 2018 にて発表されたAWS Well-Architected Toolではそれぞれ5つのピラーに分かれた、いくつかの設問に回答することで簡単に評価することができます。

またその評価に対し、向上させるためアドバイスも得ることができます。


ワークロードの作成

AWS Well-Architected Toolにアクセスし、リージョンを選択します。


画像1.png


トップ画面が表示されるので「Define workload」よりワークロードの作成を開始します。


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自身のワークロードに合わせて記入していきます。

別アカウントにまたがる場合はオプションで追加のAWSアカウントIDを登録することが可能です。



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レビュー

設問数は1つのピラーに対して9程度、合計46個あります。

各設問と選択肢横のinfoをクリックすることでその設問を解説した動画、選択肢毎何を意味しどんなメリットがあるかの解説が右のウィンドウに表示されます。



review.png


すべての設問に回答するとワークロードのページに遷移します。



review02.png


「Continue review」から再回答、「Generate report」から回答内容をまとめたPDFのレポートをダウンロードすることができます。

レポートの内容は、回答済みか否か、どのような回答をしたか各ピラー毎リスクのある項目数、またノートに記入したものが記載されます。

「Save milestone」で今回の結果をAWS Well-Architected Tool上に保存できます。

ダウンロードしたレポート


report.png



改善計画

全体の概要では中程度のリスク、高いリスクの数が視覚化され


plam.png


設問毎にどう改善すると良いか表示されます。


plan02.png



マイルストーン

マイルストーンでは保存したレビュー、改善計画を確認できます。


milestone.png


AWS Well-Architectedは一度チェックしたら終わりではなく月1などで適宜更新おこなっていくものなので、前回と今回でどれだけ改善できたか、どんな変化があったかなど振り返りに使用できるのではないでしょうか。

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