AI経営を攻める – ファストファッションECの旗手 SHOPLIST.com by CROOZがサイジニアと運命の出会い
AI経営を攻める – ファストファッションECの旗手 SHOPLIST.com by CROOZがサイジニアと運命の出会い:
2018年10月22日に移転したばかりのSHOPLIST by CROOZのオフィス(大崎)
1アイテムの平均単価は1800円。ファッションアイテムとしては低価格路線ながら、830のブランドの商品を集め消費者にコーディネート・アイテムとしての出会いを提供する「ファストファッションEC」という領域にこだわってきたSHOPLIST.com by CROOZがAIによって飛躍しようとしています。
アプリは900万ダウンロード突破。6年間で売上214億円規模(2018年3月期)にまで成長し、今期上半期も125億円と絶好調。その勢いは止まりません。
「過去のファッションはブランドで選んでいた時代があったと思います。コーディネートよりもブランド名で選び、お金も今よりずっと掛けていました。しかし、今や“おしゃれ”の定義は、“自分にあうファッションアイテムを選ぶ人”なっているんです。ウィンドウショッピングを楽しみ、コーディネートから必要なアイテムを選ぶのが今の購買行動の基本原則になっています。
その火付け役となったのは、外資系のファストファッションブランドの日本参入でした。手頃な価格帯でも安っぽくなくかっこよく着こなせる。並行してZOZOTOWNや楽天、ヤフーなどのECでファッションアイテムを購入するという流れも一般に定着しました。私達「SHOPLIST.com by CROOZ」が展開するのは、その2つの流れの合流地点ある「ファストファッションEC」というわけなんです」(SHOPLIST.com by CROOZ 代表取締役社長 張本貴雄氏)。
「一般的にランキングは、商品選びに大きく影響するといわれていますが、人気投票のようなランキングだと誰もが購入する定番商品やクリック数の多いアイテムばかりがトップランクにでてくる仕組みになっており、私達のように商品数が多くサイクルが短いアイテムにはそもそもマッチしません。ですから、当初コンバージョン100%といったことを目指すのは考えられませんでした」という張本氏だが、あるレコメンデーションサービスの導入前テストの結果を見て目を疑ったといいます。
「クリック率が圧倒的に違うんです。なぜなら、新着アイテムを含む膨大な数のアイテムから、利用者一人ひとりのコーディネート傾向にあわせて、最適なアイテムをランキング表示したり、そこからさらに絞り込んだりということが可能になるんです。
商品の検索もカタログデータをキーワード検索するわけではありません。特定のアイテムに似ているものを探したり、商品の色や形を選択した上で、じっくり絞り込むことも可能です。本当にウィンドウショッピングをしているような感覚です。このサイジニアの「デクワス.VISION」に出会って、インターネットで洋服を買う時代のツールになると確信したんです」(張本氏)。
「私達SHOPLIST.comはSearch Find Buyというコンセプトを掲げていますが、まさにサイジニアの「デクワス.VISION」を筆頭とした人工知能の技術は、欲しいものを探して出会えるという体験を消費者にもたらしてくれます。
ファストファッションECの市場はまだまだ伸びしろがありますが、AIとファストファッションECの相性の良さによって視野がクリアになりました」(張本氏)。
左)SHOPLIST.com by CROOZ 代表取締役社長 張本貴雄氏・右)サイジニア代表取締役社長 吉井伸一郎 氏
まず狙うのはF1-F2、M1-M2層を筆頭とした4000万人を超える市場。ファストファッションECの旗手として、日本を代表するプラットフォームとなるべく挑戦は続く。
新オフィスの中央に設置された太鼓。社内でいいニュースが流れたときに鳴らされるのだといいます
【関連URL】
・[公式] SHOPLIST by CROOZ
複雑ネットワーク理論を駆使したサイジニアの技術プラットフォーム。彼らは3年ほど前からファッション分野へフォーカスし、いくつも成果を出してきたが、SHOPLIST.comとの邂逅は注目に値する。ランキング依存のECに対し、個にフォーカスした深い購買体験を提供できる強み、それはファストファッションという領域で最大限に発揮されるように感じる。これはECのみならず、ゴシップばかり(クリック数やPV依存)の情報メディアを筆頭に社会の構造を変えるほどのインパクトがあるように思う。
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2018年10月22日に移転したばかりのSHOPLIST by CROOZのオフィス(大崎)
1アイテムの平均単価は1800円。ファッションアイテムとしては低価格路線ながら、830のブランドの商品を集め消費者にコーディネート・アイテムとしての出会いを提供する「ファストファッションEC」という領域にこだわってきたSHOPLIST.com by CROOZがAIによって飛躍しようとしています。
アプリは900万ダウンロード突破。6年間で売上214億円規模(2018年3月期)にまで成長し、今期上半期も125億円と絶好調。その勢いは止まりません。
消費者に求められる「ファストファッションEC」
SHOPLIST.com by CROOZのサービス開始は2012年7月。初年度から22億円を売上げ、次年度は65億円、3年目で100億円に迫る勢いで成長してきた秘訣は「洋服をブランドで買わなくなっている」という購買に至るまでの動機が変化したことに対する気付きであると代表取締役社長 張本貴雄氏は語ります。「過去のファッションはブランドで選んでいた時代があったと思います。コーディネートよりもブランド名で選び、お金も今よりずっと掛けていました。しかし、今や“おしゃれ”の定義は、“自分にあうファッションアイテムを選ぶ人”なっているんです。ウィンドウショッピングを楽しみ、コーディネートから必要なアイテムを選ぶのが今の購買行動の基本原則になっています。
その火付け役となったのは、外資系のファストファッションブランドの日本参入でした。手頃な価格帯でも安っぽくなくかっこよく着こなせる。並行してZOZOTOWNや楽天、ヤフーなどのECでファッションアイテムを購入するという流れも一般に定着しました。私達「SHOPLIST.com by CROOZ」が展開するのは、その2つの流れの合流地点ある「ファストファッションEC」というわけなんです」(SHOPLIST.com by CROOZ 代表取締役社長 張本貴雄氏)。
AI企業サイジニアとの出会い
「成長の伸びしろは、まだまだある」。張本氏はいうものの、課題もありました。75万種類超というアイテム数。しかし、ウェブブランドというプライベートブランドが多く、量産品ではないため、商品サイクルが極めて短いというのです。「一般的にランキングは、商品選びに大きく影響するといわれていますが、人気投票のようなランキングだと誰もが購入する定番商品やクリック数の多いアイテムばかりがトップランクにでてくる仕組みになっており、私達のように商品数が多くサイクルが短いアイテムにはそもそもマッチしません。ですから、当初コンバージョン100%といったことを目指すのは考えられませんでした」という張本氏だが、あるレコメンデーションサービスの導入前テストの結果を見て目を疑ったといいます。
「クリック率が圧倒的に違うんです。なぜなら、新着アイテムを含む膨大な数のアイテムから、利用者一人ひとりのコーディネート傾向にあわせて、最適なアイテムをランキング表示したり、そこからさらに絞り込んだりということが可能になるんです。
商品の検索もカタログデータをキーワード検索するわけではありません。特定のアイテムに似ているものを探したり、商品の色や形を選択した上で、じっくり絞り込むことも可能です。本当にウィンドウショッピングをしているような感覚です。このサイジニアの「デクワス.VISION」に出会って、インターネットで洋服を買う時代のツールになると確信したんです」(張本氏)。
「私達SHOPLIST.comはSearch Find Buyというコンセプトを掲げていますが、まさにサイジニアの「デクワス.VISION」を筆頭とした人工知能の技術は、欲しいものを探して出会えるという体験を消費者にもたらしてくれます。
ファストファッションECの市場はまだまだ伸びしろがありますが、AIとファストファッションECの相性の良さによって視野がクリアになりました」(張本氏)。
左)SHOPLIST.com by CROOZ 代表取締役社長 張本貴雄氏・右)サイジニア代表取締役社長 吉井伸一郎 氏
革命の太鼓を鳴らせ
SHOPLIST.com by CROOZ 張本氏とサイジニアの吉井氏は「デクワス.VISION」のみならず、デクワスシリーズのさまざまなAI技術ラインナップを通じ、購買体験以外の取り組みへと拡大しようとしています。まず狙うのはF1-F2、M1-M2層を筆頭とした4000万人を超える市場。ファストファッションECの旗手として、日本を代表するプラットフォームとなるべく挑戦は続く。
新オフィスの中央に設置された太鼓。社内でいいニュースが流れたときに鳴らされるのだといいます
【関連URL】
・[公式] SHOPLIST by CROOZ
複雑ネットワーク理論を駆使したサイジニアの技術プラットフォーム。彼らは3年ほど前からファッション分野へフォーカスし、いくつも成果を出してきたが、SHOPLIST.comとの邂逅は注目に値する。ランキング依存のECに対し、個にフォーカスした深い購買体験を提供できる強み、それはファストファッションという領域で最大限に発揮されるように感じる。これはECのみならず、ゴシップばかり(クリック数やPV依存)の情報メディアを筆頭に社会の構造を変えるほどのインパクトがあるように思う。
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