JavaScriptで画面遷移してハッシュ値を取得する方法

JavaScriptで画面遷移してハッシュ値を取得する方法:


やりたいこと

aタグを使用せずに、クリックした際に特定の値をひもづけた状態で画面遷移し、その値を取得したい。


結論

以下の方法で、画面遷移、値の受け渡しが実現可能。


1. 値をひもづけて画面遷移
const input = 'sample value' 
location.assign(`/output.html#${input}`) 

2. 値の取得
const output = decodeURI(location.hash.substring(1)) 


やったこと

ボタンをクリックした際に、input.htmlからoutput.htmlへ画面遷移し、input.html内のinputタグに入力した値を遷移先のoutput.htmlで表示する。


htmlを用意

それぞれのファイルはこんな感じ

input.html
<body> 
    <h1>input.html</h1> 
    <input type=text id="input"> 
    <button id="link">to output page</button> 
 
    <script src="input.js"></script> 
</body> 
*aタグを使用せずにclickイベントで画面遷移させたいのでbuttonタグを用意

output.html
<body> 
    <h1>output.html</h1> 
    <h2>Output >>> <span id="output"></span></h2> 
 
    <script src="output.js"></script> 
</body> 


image.png


Output >>> の部分にinputタグで入力した値を出力できたらOK


JavaScript実装


input.js

input.htmlで読み込む用のinput.jsを作成。

やることは、

1. buttonのクリックイベントで

2. inputの値を取得して

3. 値を渡して画面遷移

input.js
document.querySelector('#link').addEventListener('click', (e) => { // 1. buttonのクリックイベントで 
    const input = document.querySelector('#input').value           //2. inputの値を取得して 
    location.assign(`/output.html#${input}`)                         //3. 値を渡して画面遷移 
}) 

画面遷移
今回の肝でもある画面遷移は、

location.assign(/* 遷移先 */)   
とすれば実現できる。

MDNのドキュメントによると、

Location インターフェイスは、関連付けられたオブジェクトの場所 (URL) を表します。 Location に対して変更が行われると、関連するオブジェクトに反映されます。 Document インターフェイスおよび Window インターフェイスにはこのような関連付けられた Location があり、それぞれ Document.location および Window.location でアクセスできます。
とのことで、urlに関連した操作が可能。


値の受け渡し
今回はハッシュ値を利用することで値の受け渡しを行いたいので、遷移先のパスに#受け渡す値を付け足す。下の場合、変数inputの値を受け渡している。

location.assign(`/output.html#${input}`)   


output.js

output.htmlで読み込むようのoutput.jsを作成。

やることは

1.ハッシュ値を取得

2.デコードして、

3.spanタグに表示

output.js
const hashValue = location.hash.substring(1)            //1.ハッシュ値を取得 
const output = decodeURI(hashValue)                     //2.デコードして、 
document.querySelector('#output').textContent = output  //3.spanタグに表示 

ハッシュ値の取得
urlに付随するハッシュ値は、location.hashで取得することができる。しかし、location.hashの値は#も含まれてしまうので#を取り除く必要がある。subtring(1)で先頭を取り除いた状態でハッシュ値を取得する

// 「http://127.0.0.1:8080/output.html#hash-value」 の時、 
console.log(location.hash)  
// #hash-value 
console.log(location.hash.substring(1))  
// hash-value 

デコード
urlのハッシュ値では、空白や日本語などはエンコードされるので、値を取得したら表示する前にデコードする。

// 「http://127.0.0.1:8080/output.html#こんにち」 の時 
 
const hashValue = location.hash.substring(1) 
 
console.log(hashValue) 
//%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF 
console.log(decodeURI(hashValue)) 
//こんにちは 
デコードは、

decodeURI(encodedURI) 
で実現可能。


完成

これで完成。

inputタグに値を入力しボタンを押すと、画面遷移して入力内容が出力される。



image.png



まとめ

urlを操作したいならlocationインターフェイスを使えばOK

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