suggestrapでフォーム入力時のサジェスト機能を実装する
suggestrapでフォーム入力時のサジェスト機能を実装する:
suggestrapはユーザがフォームに値を入力した時に、その入力された値を元にサジェストを自動表示してくれるライブラリです。サジェストはまたの名をオートコンプリートと言いますが、ここでは「サジェスト」で統一します。
ユーザがフォームに値を入力すると、suggestrapはその入力された値をリクエストパラメータにして、別途用意したJSONサーバにJSONファイルをリクエストし、返ってきたJSONファイルをパースしてサジェストを表示します。その為、自身で別途JSONサーバを用意する必要があります。JSONサーバなしで動かしたい場合はJSONサーバなしで使う方法を参照してください。
ここでは記事冒頭のgifアニメのような、検索フォームにユーザ名を入力すると、その入力された値にマッチするユーザ名を検索候補として表示するケースを想定して使い方を説明します。
GitHub: mrhorin/suggestrap
npmでインストールする場合は
JSONサーバの構築方法は何でも構いませんが、ここではRuby on Railsを例にJSONサーバを構築していきます。Railsのインストール方法やモデルとコントローラの作成方法やルーティング方法についてはここでは割愛します。
Userモデルでnameキーがリクエストパラメータ
返ってくるJSONのフォーマットは上記の例のような、オブジェクトを持つ深さ1の配列でなければいけません。
サジェストを表示したいテキストフォームにidを指定して下さい。
ユーザが
こちらはES6の例です。こちらの例では第二引数でいくつかのオプション項目も指定しています。
第一引数は必須です。下記のキーを持つハッシュを渡して下さい。
JSONサーバなしでサジェストを表示したい場合は、suggestrapのコンストラクタの第一引数の
この例はES6で記述されています。
CSSをカスタマイズしたい時は自身でCSSをオーバーライドして下さい。suggestrapによって生成されるサジェストのエレメントのIDは、コンストラクタの第二引数の
suggestrapはユーザがフォームに値を入力した時に、その入力された値を元にサジェストを自動表示してくれるライブラリです。サジェストはまたの名をオートコンプリートと言いますが、ここでは「サジェスト」で統一します。
準備
- suggestrap
- JSONサーバ
- index.html
- index.js
使い方
ユーザがフォームに値を入力すると、suggestrapはその入力された値をリクエストパラメータにして、別途用意したJSONサーバにJSONファイルをリクエストし、返ってきたJSONファイルをパースしてサジェストを表示します。その為、自身で別途JSONサーバを用意する必要があります。JSONサーバなしで動かしたい場合はJSONサーバなしで使う方法を参照してください。ここでは記事冒頭のgifアニメのような、検索フォームにユーザ名を入力すると、その入力された値にマッチするユーザ名を検索候補として表示するケースを想定して使い方を説明します。
suggestrap
GitHub: mrhorin/suggestrapnpmでインストールする場合は
npm install suggestrap
JSONサーバ
JSONサーバの構築方法は何でも構いませんが、ここではRuby on Railsを例にJSONサーバを構築していきます。Railsのインストール方法やモデルとコントローラの作成方法やルーティング方法についてはここでは割愛します。users_controller.rb
class UsersController < ApplicationController def suggestion @users = User.where('name LIKE ?', "%#{params[:query]}%").limit(5) render json: @users end end
params[:query]
の値で部分一致するレコードを最大5件取得しています。ここで注意すべき点は、JSONサーバのレスポンスが遅いと、そのぶんsuggestrapがサジェストを表示するのも遅くなってしまうことです。登録されているレコードの件数が多い時はindexを追加するなどしてレスポンスが遅くならないようにして下さい。users.json
[ {"id":1, "age":32, "name":"Jack"}, {"id":2, "age":41, "name":"Jackie"}, {"id":3, "age":41, "name":"Jake"}, {"id":4, "age":20, "name":"James"}, {"id":5, "age":28, "name":"Jane"} ]
index.html
index.html
<input id="target" type="text"> <script src="./suggestrap/lib/suggestrap.js"></script> <script src="./index.js"></script>
index.js
index.js
var req = { target: "target", url: "https://example.com/json/users/%QUERY", key: "name" }; var suggestrap = new Suggestrap(req);
index.html
の<input id="target" type="text">
に値を入力すると、suggestrapはコンストラクタの第一引数のurl
キーで指定したJSONリクエスト用URLのhttps://example.com/json/users/%QUERY
の%QUERY
の部分をユーザが入力した値に置き換えます。例えばユーザが入力した値がja
だった場合はhttps://example.com/json/users/ja
というURLが生成されます。その後suggestrapはそのURLでJSONをリクエストし、返ってきたJSONオブジェクト内のキーの中で、suggestrapのコンストラクタの第一引数のkey
キーで指定したJSONオブジェクトの"name"
キーの値をサジェストとして表示します。index.js
import Suggestrap from 'suggestrap' const req = { target: "target", url: "https://example.com/json/users/%USERNAME", key: "name" } const option = { minlength: 3, wildcard: "%USERNAME", delay: 200 } let suggestion = new Suggestrap(req, option)
コンストラクタ
第一引数は必須です。下記のキーを持つハッシュを渡して下さい。-
target: ターゲットとなるサジェストを表示したいフォームのIDを指定します。 -
url: JSONサーバにサジェスト用のJSONをリクエストするURLを指定します。このURLは前述の例のようなワイルドカードを含んでいる必要があります。suggestrapは、このURLのワイルドカード部分を、ターゲットのフォームに入力された値に置き換えた後に、JSONサーバへJSONをリクエストします。また、このワイルドカードの文字列のデフォルト値は%QUERY
ですが、これはオプション項目を指定する第二引数のwildcard
キーで任意の文字列に変更することができます。 -
key: サジェストで表示したいJSONオブジェクトのキーを指定します。 -
values: このキーの指定は任意です。もしJSONサーバなしで、フロントサイドのみでサジェストを表示したい場合は、このキーにサジェスト候補の文字列の一覧を持つ配列を指定します。その場合、url
キーは指定する必要はありません。もしurl
キーとvalues
キーを同時に指定した場合はvalues
キーの値が優先されます。加えて、このvalues
キーにはJSONリクエスト用のURLを指定することもできます。その場合の挙動は、url
キーでURLを指定した場合と全く同じです。このキーの具体的な使い方については、後述のJSONサーバなしで使う方法を参照して下さい。
-
minlength: ターゲットのフォームに入力された値の文字数が指定した値に達すると、suggestrapはサジェストを表示します。初期値は2
です。 -
wildcard: JSONリクエストURLのワイルドカードを指定します。 初期値は'%QUERY'
です。 -
delay: サジェストを表示するまでの遅延時間をミリ秒単位で指定します。ターゲットのフォームに入力された値の文字数がminlength
に達した時、指定したミリ秒後にサジェストが表示されます。 初期値は400
です。 -
count: 表示するサジェストの件数を指定します。初期値は5
です。 -
id: suggestrapが生成するサジェストのエレメントIDを指定します。もし指定したエレメントIDと同名のIDが既に存在していた場合はsuggestrap_2
のように、アンダースコアと数字の組み合わせの接尾辞を末尾に付与します。初期値は'suggestrap'
です。
JSONサーバなしで使う方法
JSONサーバなしでサジェストを表示したい場合は、suggestrapのコンストラクタの第一引数のvalues
キーに、下記の例のようなサジェスト候補のハッシュの一覧を持つ配列を指定します。ユーザがテキストフォームに値を入力すると、suggestrapはその値と部分一致するオブジェクトを抽出してサジェストを表示します。また、values
キーを指定する場合はurl
キーは指定する必要はありません。もしurl
キーとvalues
キーを同時に指定した場合はvalues
キーの値が優先されます。この例はES6で記述されています。
index.js
import Suggestrap from 'suggestrap' const req = { target: "target", key: "name", values: [ { name: "Andy" }, { name: "Billy" }, { name: "Catherine" }, { name: "David" }, { name: "Emily"}, { name: "Henry"}, { name: "Jack"}, { name: "Kevin"}, { name: "Mike"} ] } let suggestion = new Suggestrap(req)
カスタマイズ
CSSをカスタマイズしたい時は自身でCSSをオーバーライドして下さい。suggestrapによって生成されるサジェストのエレメントのIDは、コンストラクタの第二引数のid
キーで指定します。デフォルトの場合のidはsuggestrap
です。style.css
/* Example */ ul#suggestrap { background: #fff; border-radius: 3px; box-shadow: -2px 2px 7px rgba(0,0,0,0.3); } ul#suggestrap li { color: #333; padding: 1px 6px; } ul#suggestrap li.suggestrap-active, ul#suggestrap li:hover { background: #4b89bf; color: #fff; }
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