DECLARE–TIMI 58研究:心血管疾患リスク存在2型糖尿病でダパグリフロジン MACE増減なし vs プラシーボ比較
DECLARE–TIMI 58研究:心血管疾患リスク存在2型糖尿病でダパグリフロジン MACE増減なし vs プラシーボ比較: ダパグリフロジン(”フォシーガ”など)の心血管疾患リスクあり患者への心血管アウトカム評価
Empa-reg outcome
http://diabetes.ebm-library.jp/trial/detail/51506.html
”心血管疾患あり”
https://www.nejm.org/doi/suppl/10.1056/NEJMoa1504720/suppl_file/nejmoa1504720_appendix.pdf
DECLARE-TIMI58 は"心血管疾患有り”ではなく、リスク状態あり/ありの既往
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1812389
Dapagliflozin and Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes
Stephen D. Wiviott, et al., for the DECLARE–TIMI 58 Investigators
N. Engl. J. Med. Nov. 10, 2018
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1812389
2型糖尿病で、動脈硬化性心血管疾患リスク有するか、その既往のあるもの
17,160名(動脈硬化性心血管疾患なし 10,186名)、フォローアップ中央期間 4.2年間
プライマリ安全性アウトカム解析にて、ダパグリフロジンは、MACEに関してプラシーボへの非劣性事前設定クライテリアに一致 (95%信頼区間[CI]上限、 < 1.3; p< 0.001 非劣性)
【結果】
2つのプライマリ有効性解析では、ダパグリフロジンはMACEの低下もたらさず
(ダパグリフロジン群 8.8%、プラシーボ群 9.4% ; ハザード比, 0.93; 95% CI, 0.84 to 1.03; P=0.17)
しかし、心血管死、心不全入院率低下 (4.9% vs. 5.8%; hazard ratio, 0.83; 95% CI, 0.73 to 0.95; P=0.005)
心不全入院発生率低下が反映された結果 (hazard ratio, 0.73; 95% CI, 0.61 to 0.88)
心血管死亡率に関して群間差なし (hazard ratio, 0.98; 95% CI, 0.82 to 1.17).
腎イベントは、ダパグリフロジン群 4.3% 、プラシーボ群 5.6% (hazard ratio, 0.76; 95% CI, 0.67 to 0.87)
全原因死亡は、6.2% vs 6.6% (hazard ratio, 0.93; 95% CI, 0.82 to 1.04)
糖尿病性ケトアシドーシスはダパグリフロジン群でプラシーボ比較で多く (0.3% vs. 0.1%, P=0.02)
被検薬投与中止となった性器感染は重大と考えられる (0.9% vs. 0.1%, P
結論
0>
Empa-reg outcome
http://diabetes.ebm-library.jp/trial/detail/51506.html
”心血管疾患あり”
https://www.nejm.org/doi/suppl/10.1056/NEJMoa1504720/suppl_file/nejmoa1504720_appendix.pdf
DECLARE-TIMI58 は"心血管疾患有り”ではなく、リスク状態あり/ありの既往
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1812389
Dapagliflozin and Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes
Stephen D. Wiviott, et al., for the DECLARE–TIMI 58 Investigators
N. Engl. J. Med. Nov. 10, 2018
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1812389
2型糖尿病で、動脈硬化性心血管疾患リスク有するか、その既往のあるもの
- プライマリ安全性アウトカム:MACE構成(定義 心血管死亡、心筋梗塞、虚血性卒中)
- プライマリ有効性アウトカム:MACEと心血管死亡・心不全入院
- セカンダリ有効性アウトカム:腎複合(eGFR 40%以上減少、新規ESRD、腎・心血管原因死亡)と全原因死亡
17,160名(動脈硬化性心血管疾患なし 10,186名)、フォローアップ中央期間 4.2年間
プライマリ安全性アウトカム解析にて、ダパグリフロジンは、MACEに関してプラシーボへの非劣性事前設定クライテリアに一致 (95%信頼区間[CI]上限、 < 1.3; p< 0.001 非劣性)
【結果】
2つのプライマリ有効性解析では、ダパグリフロジンはMACEの低下もたらさず
(ダパグリフロジン群 8.8%、プラシーボ群 9.4% ; ハザード比, 0.93; 95% CI, 0.84 to 1.03; P=0.17)
しかし、心血管死、心不全入院率低下 (4.9% vs. 5.8%; hazard ratio, 0.83; 95% CI, 0.73 to 0.95; P=0.005)
心不全入院発生率低下が反映された結果 (hazard ratio, 0.73; 95% CI, 0.61 to 0.88)
心血管死亡率に関して群間差なし (hazard ratio, 0.98; 95% CI, 0.82 to 1.17).
腎イベントは、ダパグリフロジン群 4.3% 、プラシーボ群 5.6% (hazard ratio, 0.76; 95% CI, 0.67 to 0.87)
全原因死亡は、6.2% vs 6.6% (hazard ratio, 0.93; 95% CI, 0.82 to 1.04)
糖尿病性ケトアシドーシスはダパグリフロジン群でプラシーボ比較で多く (0.3% vs. 0.1%, P=0.02)
被検薬投与中止となった性器感染は重大と考えられる (0.9% vs. 0.1%, P
結論
0>
- 動脈硬化性心血管疾患リスク状態既往・現行存在下の2型糖尿病では、ダパグリフロジン治療はMACE発生率をプラシーボ比較して増やしも減らしもしない
- しかし、心血管死亡・心不全入院率を低下し、主に、心不全原因入院率低下をももたらす
コメント
コメントを投稿