イケアの食品ロス削減を支える食料廃棄モニタリングソリューション「Winnow Solutions」

イケアの食品ロス削減を支える食料廃棄モニタリングソリューション「Winnow Solutions」:



世界400店舗以上でレストランを併設する大手家具量販店イケア(IKEA)は、2020年度末までに食料廃棄量を50%削減することを目標に掲げ、食料の無駄の軽減に取り組んでいる。

そして、イケアの取り組みを支えているのが、英ロンドンで開発されたB2B型食料廃棄モニタリングソリューション「Winnow Solutions(ウィノー・ソリューションズ)」だ。

・食料廃棄を可視化し、無駄の軽減につなげる



「Winnow Solutions」は、Bluetoothが内蔵されたスマートスケールとタブレット端末対応の専用アプリで構成。

スマートスケールをゴミ箱に取り付け、食材を廃棄するごとにタブレット端末でその種類を指定すると、廃棄した食材の重量とコストをスマートスケールが自動的に計測し、データとして記録する仕組みだ。

これらのデータはクラウド上に蓄積され、独自のアルゴリズムによって解析されたレポートが定期的にユーザーに共有される流れとなっている。

・145店舗以上のイケアレストランで導入済み

イケアは、すでに145店舗以上で「Winnow Solutions」を採用。

オランダ南部の「IKEAアイントホーフェン」では、2017年1月に「Winnow Solutions」を導入した結果、1年間で4万8000食分の食料を節約し、10万930ユーロ(約1288万円)以上のコスト削減につながったという。

「Winnow Solutions」は、現在、世界35カ国で展開されており、イケアのほか、大手ホテルチェーンのアコーホテルズやヒルトン・ホテルズ&リゾートなど、ホテル業界でも利用されている。(文 松岡由希子)

Winnow Solutions

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