新機能 – 複数のインスタンスタイプをサポートする新しい EC2 Auto Scaling グループ & 購入オプション
新機能 – 複数のインスタンスタイプをサポートする新しい EC2 Auto Scaling グループ & 購入オプション:
今年はじめに EC2 フリートについてお話しました。EC2 フリートは、EC2 オンデマンドインスタンス、リザーブドインスタンス、複数の EC2 インスタンスタイプをカバーするスポットインスタンスを組み合わせるフリートを簡単に編成する AWS ビルディングブロックを指します。その記事でお話ししたのは、フリートの作成方法と、M4 および M5 インスタンスの組み合わせたゲノミクス処理パイプラインを作成した例についてでした。また、EC2 フリートを Auto Scaling および他の AWS サービスと統合することに取り組んでいることもお知らせしました。
複数のインスタンスタイプにわたる Auto Scaling とその購入オプション
本日より条件の変更に対応して拡張および縮小できる Auto Scaling グループの作成ができるようになったことをお知らせいたします。EC2 インスタンスタイプと料金モデルでもっとも経済的な組み合わせもご利用になれます。オンデマンドおよびスポットの組み合わせの管理機能とともに、グループ構築の際に使用される複数のインスタンスタイプの完全管理が可能です。さらに、既存の Auto Scaling グループを更新することでも、この新機能を利用できるようになります。
作成する Auto Scaling グループは、スケールアウトイベントまたはスケールインイベントの発生ごとに最適化されます。また、ご利用の設定によるその他の要件を満たしつつ、常に最低の総コストを求めます。新しいインスタンスタイプが利用可能になると設定を変更できるため、EC2 に合わせて展開するグループを作成できます。
Auto Scaling グループの作成
Auto Scaling グループは、EC2 コンソール、CLI、API から作成できます。最初のステップとして、適切な起動テンプレート (スポットインスタンスの使用を指定しないもの) があることを確認します。私の例をご紹介します。
Auto Scaling グループに移動し、[Auto Scaling グループの作成] をクリックします。
[起動テンプレート] をクリックして [ProdWebServer] テンプレートを選択し、[次のステップ] をクリックして続けます。
グループに名前を付け、[Combine purchase models and instances] を選択して新機能のロックを解除します。
各項目の内容は以下のとおりです。
Maximum Spot Price – 支払い可能な最大のスポット価格を設定します。デフォルト設定では、オンデマンド価格の上限となります。
Spot Allocation Strategy – スポットインスタンス数をアベイラビリティーゾーンごとに管理します。あるアベイラビリティーゾーンで特定のインスタンスタイプの需要が高い場合には、この数が大きいと柔軟性が増します。
Optional On-Demand Base – オンデマンドインスタンスで構成する初期キャパシティーを管理します。0 に設定すると、どんな場合であれ、稼働しているグループ合計のキャパシティーに対する割合でオンデマンドインスタンスが起動されることを意味します。
On-Demand Percentage Above Base – オンデマンドインスタンスで構成される初期グループへのアドオンの割合を、スポットインスタンスで構成される割合に対比させて管理します。
ご覧のとおり、自分のグループを構築するプロセスを完全に管理できるようになりました。上記の設定のまま、開始するインスタンスの数を 4 に設定し、VPC サブネットを選択し、[次へ] をクリックしていつもどおりスケーリングポリシーを設定します。
[通知の設定] をクリックし、自分のグループとそのグループ内の EC2 インスタンスをタグ付けしたいことを示します。
設定を確認し、[Auto Scaling グループの作成] をクリックして次へ進みます。
4 個のインスタンスのある初期グループの準備が数分で整います。
EC2 コンソールでタグによってフィルタリングし、[ライフサイクル] 列で、オンデマンドインスタンスとスポットインスタンスの組み合わせがわかります。
Auto Scaling グループを変更することができるため、[On-Demand Percentage] を 20% に減らし、[希望するキャパシティ] を倍にします (グループがスケールアウトするケースをご覧いただくデモ目的で)。
変更は数分で反映されます。新しいスポットインスタンスが起動され、一部の既存オンデマンドインスタンスが終了し、自分のグループ構成に新しい設定が反映されます。
この便利な新機能を使用する際は、次の点に注意してください。
リザーブドインスタンス – リザーブドインスタンスの優先的な使用についてのサポートを今後追加する予定です。現時点では、リザーブドインスタンスをお持ちの場合、先にお見せしたリスト内でできるだけ早い時点でインスタンスタイプを指定します。割引は、使用可能なリザーブドインスタンスに一致するオンデマンドインスタンスに適用されます。
重み – すべてのインスタンスタイプは同じ重みです。重みの指定機能は今後追加する予定です。追加されると、メモリまたは vCPU を使用して各インスタンスにカスタムのキャパシティーユニットを指定できるようになるため、同じユニット内で全体として希望するキャパシティーを指定できるようになるはずです。
コスト – 機能自体は無料でご利用いただけます。Auto Scaling グループの一部またはすべてを、スポットインスタンスに切り替えると、オンデマンドインスタンスと比較して最大 90% 節約できます。
ECS と EKS – Auto Scaling グループを利用するクラスター上で、Amazon ECS または Amazon Elastic Container Service for Kubernetes を実行している場合、グループを更新してインスタンスタイプおよび購入オプションの複数利用が可能です。
今すぐ利用可能です!
新機能は、稼働中のすべての AWS リージョンで本日より、今すぐにでもご利用になれます!
— Jeff;
今年はじめに EC2 フリートについてお話しました。EC2 フリートは、EC2 オンデマンドインスタンス、リザーブドインスタンス、複数の EC2 インスタンスタイプをカバーするスポットインスタンスを組み合わせるフリートを簡単に編成する AWS ビルディングブロックを指します。その記事でお話ししたのは、フリートの作成方法と、M4 および M5 インスタンスの組み合わせたゲノミクス処理パイプラインを作成した例についてでした。また、EC2 フリートを Auto Scaling および他の AWS サービスと統合することに取り組んでいることもお知らせしました。
複数のインスタンスタイプにわたる Auto Scaling とその購入オプション
本日より条件の変更に対応して拡張および縮小できる Auto Scaling グループの作成ができるようになったことをお知らせいたします。EC2 インスタンスタイプと料金モデルでもっとも経済的な組み合わせもご利用になれます。オンデマンドおよびスポットの組み合わせの管理機能とともに、グループ構築の際に使用される複数のインスタンスタイプの完全管理が可能です。さらに、既存の Auto Scaling グループを更新することでも、この新機能を利用できるようになります。
作成する Auto Scaling グループは、スケールアウトイベントまたはスケールインイベントの発生ごとに最適化されます。また、ご利用の設定によるその他の要件を満たしつつ、常に最低の総コストを求めます。新しいインスタンスタイプが利用可能になると設定を変更できるため、EC2 に合わせて展開するグループを作成できます。
Auto Scaling グループの作成
Auto Scaling グループは、EC2 コンソール、CLI、API から作成できます。最初のステップとして、適切な起動テンプレート (スポットインスタンスの使用を指定しないもの) があることを確認します。私の例をご紹介します。
Auto Scaling グループに移動し、[Auto Scaling グループの作成] をクリックします。
[起動テンプレート] をクリックして [ProdWebServer] テンプレートを選択し、[次のステップ] をクリックして続けます。
グループに名前を付け、[Combine purchase models and instances] を選択して新機能のロックを解除します。
次に、使用するインスタンスタイプを選択します。リストは優先順です。オンデマンドインスタンスの起動時に、リスト最上部のインスタンスが下位インスタンスよりも優先で使用されます。私のアプリケーションでは、2 つ以上の vCPU で M4 または M5 のインスタンスが問題なく稼働します。
自分のグループ構成にデフォルト設定の使用を承諾するか、または [デフォルトを使用] のチェックを解除すると自分で設定できます。
各項目の内容は以下のとおりです。
Maximum Spot Price – 支払い可能な最大のスポット価格を設定します。デフォルト設定では、オンデマンド価格の上限となります。
Spot Allocation Strategy – スポットインスタンス数をアベイラビリティーゾーンごとに管理します。あるアベイラビリティーゾーンで特定のインスタンスタイプの需要が高い場合には、この数が大きいと柔軟性が増します。
Optional On-Demand Base – オンデマンドインスタンスで構成する初期キャパシティーを管理します。0 に設定すると、どんな場合であれ、稼働しているグループ合計のキャパシティーに対する割合でオンデマンドインスタンスが起動されることを意味します。
On-Demand Percentage Above Base – オンデマンドインスタンスで構成される初期グループへのアドオンの割合を、スポットインスタンスで構成される割合に対比させて管理します。
ご覧のとおり、自分のグループを構築するプロセスを完全に管理できるようになりました。上記の設定のまま、開始するインスタンスの数を 4 に設定し、VPC サブネットを選択し、[次へ] をクリックしていつもどおりスケーリングポリシーを設定します。
今回は以下のように、デモのためスケールインは無効にしています (実際には無効にする必要はありません)。
[通知の設定] をクリックし、自分のグループとそのグループ内の EC2 インスタンスをタグ付けしたいことを示します。
設定を確認し、[Auto Scaling グループの作成] をクリックして次へ進みます。
4 個のインスタンスのある初期グループの準備が数分で整います。
EC2 コンソールでタグによってフィルタリングし、[ライフサイクル] 列で、オンデマンドインスタンスとスポットインスタンスの組み合わせがわかります。
Auto Scaling グループを変更することができるため、[On-Demand Percentage] を 20% に減らし、[希望するキャパシティ] を倍にします (グループがスケールアウトするケースをご覧いただくデモ目的で)。
変更は数分で反映されます。新しいスポットインスタンスが起動され、一部の既存オンデマンドインスタンスが終了し、自分のグループ構成に新しい設定が反映されます。
この便利な新機能を使用する際は、次の点に注意してください。
リザーブドインスタンス – リザーブドインスタンスの優先的な使用についてのサポートを今後追加する予定です。現時点では、リザーブドインスタンスをお持ちの場合、先にお見せしたリスト内でできるだけ早い時点でインスタンスタイプを指定します。割引は、使用可能なリザーブドインスタンスに一致するオンデマンドインスタンスに適用されます。
重み – すべてのインスタンスタイプは同じ重みです。重みの指定機能は今後追加する予定です。追加されると、メモリまたは vCPU を使用して各インスタンスにカスタムのキャパシティーユニットを指定できるようになるため、同じユニット内で全体として希望するキャパシティーを指定できるようになるはずです。
コスト – 機能自体は無料でご利用いただけます。Auto Scaling グループの一部またはすべてを、スポットインスタンスに切り替えると、オンデマンドインスタンスと比較して最大 90% 節約できます。
ECS と EKS – Auto Scaling グループを利用するクラスター上で、Amazon ECS または Amazon Elastic Container Service for Kubernetes を実行している場合、グループを更新してインスタンスタイプおよび購入オプションの複数利用が可能です。
今すぐ利用可能です!
新機能は、稼働中のすべての AWS リージョンで本日より、今すぐにでもご利用になれます!
— Jeff;
コメント
コメントを投稿