AWSを使い始めて2日目に無料枠限度アラームがきた話

AWSを使い始めて2日目に無料枠限度アラームがきた話:

AWSのアカウントを作成してから3日後の休日、以下のメールが届いた。

Subject: AWS Free Tier limit alert 
 
Dear AWS Customer,  
 
Your AWS account xxxxxxxxxx has exceeded 85% of the usage limit for one or more AWS Free Tier-eligible services for the month of November.  
 
AWS Free Tier Usage as of 11/04/2018  
AWS Free Tier Usage Limit  
1,829 Requests  
2,000 Put Requests of Amazon S3  
 


受け取ってからした行動


請求コンソールの確認

AWS マネジメントコンソールにログインし上部メニューから[サービス]>[請求]へ。この表を見て「S3 = Simple Storage Service」ということに気づいた。

「使用状況別の上位無料利用枠サービス」を見ると「Amazon Simple Storage Service」の使用状況が無料枠の「91.45%」になっていた。まだEC2の利用すらしていない私がいつS3を利用したというのだろうか。



2018-11-04-16-10-32.png



S3サービス利用状況の確認

[サービス]>[S3]を開く。

そこには見覚えのある「バケット」が1つ。

取り急ぎ該当のバケットを削除して対処は終了(たぶん)。


バケットが作られた理由

AWSを開始するにあたりネット上には様々な情報が流れていて、AWS入門生として気になるのは「料金」と「セキュリティ」だろう。今回、バケットを作る理由となったのは「セキュリティ」について参考した記事をまるっと参考にしたためだった。

具体的には「CloudTrail」というサービスを利用したためだった。AWSのAPI呼出しの履歴を残してくれ、AWS内のリソースの作成/変更/削除をログに残すものだ。CloudTrailの設定の中で「新しいS3バケットを作成しますか?」のラジオボタンに対して解説サイトの指示どおり「YES」を選んでしまったのが原因だった。


結局バケットとは何か

AWSドキュメント:Amazon S3 バケットの使用

S3の名前のとおりCloud Storageであり、利用者は自由に区分 = バケットを作成(最大100個)して自由にデータを格納できる。今回はCloudTrailを利用するにあたってS3に専用のバケットを1つ作成し、そこにログを溜めていたらしい。

その利用頻度が無料枠の上限を超えそうだったということだ。無料枠の上限は1月あたり2,000 Put & 20,000 Getらしく、AWSの頻繁な操作ログが2,000 Putの方にカウントされて1,892 Putに至ったようだ。


S3 の料金

AWSドキュメント:Amazon S3 Pricing

ぶっちゃけ言うとよくわからない。メニューに「ストレージ料金表」「リクエスト料金表」があるので、この2つを気にする必要があったのは間違いない。ただS3のコンソールを開いてリージョン(場所)を選択しようとすると「S3では、リージョンを選択する必要はありません」って出てくるのに、料金表はリージョン毎に設けられている。やっぱりよくわからない。


S3 の無料枠

AWSドキュメント:AWS無料利用枠

パッと見でAmazon S3は「5 GBの標準ストレージ」としか書いていない。しかし下部の「詳細を展開」を押下すると

  • 5 GBの標準ストレージ
  • 20,000件のGetリクエスト
  • 2,000件のPutリクエスト
と出てくる。なるほどね。気づくか!


気づかなかった場合の料金

もう一度S3の料金表に戻り確認してみる。

  • Put, Copy, Post, またはListリクエスト --- 1,000件あたり0.0047USD
これは2018/11/04 17:19現在のレート(113.21円/USD)に照らし合わせると「0.53円」である。


まとめ

なーんだ、大した金額じゃなかったじゃん…では済まされない。今回は偶然にも安いサービスで、また料金発生前に気づけたから良かっただけである。ネットでは不正利用されて高額請求が~→救ってもらえた!なんてあるけど、これは不正ではなく自分の操作だ。高額サービスであった場合も返金はされないだろう。

拙者絶対無料枠に収めるでござる候な方は、最低限無料枠についてのページは隠されている部分も含めて一度全部目を通しておくべき。数もそんなに多くないしね。言葉さえ耳に通しておけば、いざ操作するときに「あれこれどこかで見た」って思える。

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